「何故そこへ?」と問われて答えるほどの理由もないのが我々の旅の特徴でもある。今回もそれは変わらない。ただ行きたいところはまだまだ沢山あるのだけれども、そのうちの一つだったことは間違いが無い点と、順さんの体調を、つまりは少しはハイキングなどの体を動かすことを採り入れてみたいと言うことと、いざというときに一定レベルの医療的な保護を受けやすいと言う事情によって、まぁ適当だろうと言うことになった以外は、全くもって則の仕事上の都合による日程設定重視ということ以外はあまあり積極的な動機はない。
しかしながら、行って驚いた現実は、これまででもっとも日本人を見ることが多かった、そしてこれまでにもっとも日本語を見ることが多かった、旅であった。これまでも例えばポルトガルのナザレ等という日本人にはやや馴染みの薄いリゾート地にも、「宿」と言った文字を見つけることに驚きを覚えたことはあったが、そうしたレベルをそれは超えるものだった。
それと奇跡的と言わねばならないくらいに晴天の日々だったことだ。この天候に恵まれたということだけで、今回の旅の成功はあったと断言してよい。日本人になじみの深いアイガー北壁などを見上げて過ごした日々は、絶景・絶景・絶景と繰り返す日々であった。このページも従って、他のページの意匠と違えてワイドな風景をお届けするために幅を広く使うスタイルにしたし、写真もできるだけ軽くする努力をしつつ、大きめなものにした。何よりも、いつもの単なる観光ツアーだから、この天候の偶然はある種か神仏に感謝したくなる気持ちを禁じ得ない。
そう、今回はスイスを中心としたアルプスの山々を巡る旅をしてきたのだ。我々にとってはきわめて観光という面できわめてポピュラーな国を訪れた感想は、感動の嵐だったと言っても過言ではない。
なお、各ページの先頭を飾るイラストは今回の旅行の添乗員さんによるもの。勝手に使ってごめんなさい。
冒頭の写真は「ピッツゴルヴァッチ」での記念写真(有料)をつかったもの。後はマッターホルン・アイガー・ユングフラウ・モンブラン。
アイガー北壁を見上げて