7月9日(木) さて後遺症は・・・


 今日は明日の前日とあって夕方薬を飲まねばならない。このところ調子がいいので、明日は無しにしてこのまま終わりにしたいと思う。明日と来週と抗癌剤をやったら、またしばらく不調が続くことになるのだもの、嫌になる。この週末は寝て暮らすことになるだろうな。

 さて、その抗癌剤の後遺症だが、口の中はもうすっかり治った。まだ私に治す力があったというのは(つまり薬に頼らず自分の治癒力か勝ったということ)喜ばしいことだ。この調子で明日の抗癌剤にも勝って欲しいと願う。だるさとかそういうことも全くない。といってもあまり動いていないから証明の仕様はないが。とにかく今のところ1日の殆どを図書館で過ごしている。何と優雅な生活と思うが、これも結構辛いものがある。

 頭は、髪の毛は抜けてはいるが、元々毛の量が多いということもあってまだカツラをつけるほどのことはない。が、髪の毛を梳くと結構肩のあたりに落ちているのが気にかかる。頭皮は以前ほどではないが、まだ痛みはある。ただ、全体にということではなく左右の角(てっぺん)あたりが痛いだけだ。

 胸の放射線の痕はまだ残っている。見当に付けた線もまだ消えないし、風呂あがりには特に顕著にその色の黒さが目立つ。ただ、脇の下以外に痛みはないが、全体に少し痒い。乳首はどす黒く、かさぶたが張ったような状態だ。放射線を終えて1週間もたつのに、いつになったら元に戻るのやら。

 買い物を終えて帰ってきたら偶然となりの奥さんに出会う。どうして髪の毛を切ったのという話から、病気のことを話した。その奥さんの妹さんも去年乳ガンの手術をしたそうだ。こうしてみると結構この病気の人って多いのだな。

 そういえば、今朝の新聞に評論家の俵萌子の事が載っていた。この人も最近乳ガンの手術をしたのだが、温存については何の説明もなく全摘出ということになって、2年過ぎた今やっと腕が普通に動くようになったということが書いてあった。そしてこの手術を受けたことを悔やんでいた。こういう仕事をしている人でもやはり情報不足ということで理不尽な扱いをされるのだなと怖く思った。


則裕の記録

 今日は午前中職場でも会議だったし、夕方からも国立教育会館(虎の門にある)で会議があった。帰路、自転車であと少しというところで、雨が降ってきた。夕立だった。帰ってきてからコンピュータに電源を入れ少しすると、バックアップ電源がカチンカチンと2度立て続けに鳴り、蛍光灯も同期して2回暗くなった。バックアップ電源を買ってから初めての瞬断だ。

 さて順さんの髪の毛だが、実のところ私も気にはなっている。彼女の枕を見ても、ここのところことのほか抜け毛が多い。だが、その割には、彼女の頭全体はどうということもないので、安心している。舌は、ヒイラギ状態は少し改善されただけで、痛みは和らいだのだろうけれども、心配な状態に変わりはない。明日の診察では、絶対に質問するように進言した。

 放射線のやけどが解消するには、どれくらいかかるのかは今度調べておきたい。