7月10日(金) 抗癌剤投与大騒動


 今日はO病院の方へ行く日だったので、朝が早い。6時40分には家を出た。行きも帰りもはじめから座ることが出来て、その点に関しては超ラッキー状態だったのだが、病院では最悪状態だった。

 というのも、採血はいつも通り8時半にすぐに出来たのだが、点滴室に入ったのは前回と同じく11時25分。これはまあ覚悟していたことだが、この後がひどかった。

 まず点滴をする人が4人いたのにベッドが2つしか空いて無くて順番待ち。それで2人が先にA医師の診察を受けにいって、私ともう一人は来週も来るので今日の診察は無しということになって(緊急の手術が入ったとかいろいろ事情があって今日は超忙しいとのことで)、先に点滴をすることになった。これが大騒動の始まり。注射針が入らないのだ。1人目ダメ、2人目もダメ。3人目に婦長を呼んできてやっと出来たが、注射の痕が5つもできてしまった。つまり刺しては抜き刺しては抜きだったのだ。それに費やした時間がなんと1時間5分。その間私はずっとベッドに寝て痛い思いをしていた。

 そのうち診察を受けた2人が戻ってきて、結局一緒になった。が、そのうちの1人が私より悲惨だった。この人は婦長がやってもダメで、結局外科の医師に来てもらってやっと出来たのだ。その医師は来ると「あーここね。」といとも簡単に針を刺して出て行った。その間5分足らず。さすがに医師というべきなのだが、医師と看護婦ではこんなにも技術の差があるのかと改めて思い知った。こんな騒動をしていたものだから、うまく刺さっていた人が1本目の点滴が終わったのに申し出なかったためにもう1度刺しなおしとなって、気の毒だった。今日はなんていう日でしょうと看護婦がこぼしていたが、それはこちらの知った事じゃないよ。

そうそう、その差し直しになった人は、私のホームページを見て行った人とのこと。Uさんという人で、とても参考になったと丁寧にお礼を言われた。少しでも役に立ったと思うと嬉しい。

 帰ってきたら、隣の奥さんから生花が届いていた。折悪しく姪が留守番をしていたので、「病気だったの?」と聞かれてしまった。「たいしたこと無かったのに大げさなんだから」とは答えておいたが、さて、この先どうするか。これを機会に話してしまってもと思うのだが、則が何というか。

 学校からファックスが来ていた。夏休みの勤務をどうするかということだ。日直に名前がないところを見ると外してくれたようだ。有り難いことだと思うが、そんなに甘えさせてもらってもいいのだろうかという気もする。


則裕の記録

 今日は順さんは「遠足」というシチュエーションで家を出た。しかも雨だということで、遠足は中止となって、少し早めに順さんが帰るというシナリオが完成していた。で、その通りに実行した。こうして、妹の子ども対策としての、早く出かける理由と、早く帰宅する理由が完成した。

 さて上記Uさんは、このホームページのコピーをA医師のも見せて、A医師もそれをもらったという。つまり、A医師もこのページの一部だが見ているということなのだ。更に彼女はこのページの今日もなお熱心な読者で、順さんが半ば忘れかけているようなことまで、点滴の最中に他の患者に、この人のホームページでは云々と解説をしていたそうだ。

 さて順さんの具合だが、職場をでる前に電話すると少し気持ちが悪いということだったが、その後胃薬を飲んだということで、8時少し前に帰宅した頃にはだいぶ調子が良くなっていた。食事も、いつもの通りだが、食べ残すことはなかった。