7月11日(土) 寝たきりの1日


 抗癌剤の影響か?書く気がしなくてだらだら寝てばかりの1日。薬が体になじんできたのか、私の体が薬に対する処方を分かってきたせいなのか、以前ほどひどい後遺症はない。ただ、やはり胃のあたりにむかつきを感じるし食欲もない。胃薬を飲んだりもしたが、あまり効果はないようだ。それでも、則に食べてもらわなければならないので、2度ほどその為に外出。少しは食べたが、後は則の側にはべっているだけ。そう、クラブの女性のように。

夜は「北の国から」の後編を見て11:30にもなってしまった。則が風邪気味ということで薬を飲ませた。ひどくならないと良いのだが。


則裕の記録

 今日は一日何もしなかった。妹の子どもが朝学校へ出て行ってから、9時頃朝食を食べにファミレスに行き、その後ごろごろしていた。順さんの体調は思ったほど悪化していないが、自分自身が昨日から少し風邪気味で、夕方には結構喉が痛くなってきた。それでも、酒を飲みに夕方出かけ、そのついでに風邪薬を購入した。帰宅してそれを飲んだが、あまり効き目がない。ただ、現在は風邪と正常の中間くらいの感じで、何ともしがたい状態だ。

 昨日抗癌剤を受けに行った順さんの話で、いくつか興味ある話がある。

 その1。最初に白血球数。抗癌剤を投与すると、抗癌剤の性質(成長著しい細胞にアタックする)上白血球数は減少するらしい。従って、その他の理由も勿論あるのだろうけれども、抗癌剤投与前には血液検査が行われる。そのボーダーは2500(ゴメン単位はたぶんcc)と言うことで、昨日は2400の人が鋳たそうで、その方は投与が出来なかったらしい。ちなみに、順さんは6000で、これは比較的多い数字らしい。だいたい3000−9000位が正常値(この数字は信用しないで下さい)らしい。

 その2。このページでは、順さんの手術の結果を追い続けているが、リンパ浸潤がありリンパ切除をされた方の場合は、温存療法であっても、腕の上げ下げに大きな影響があるらしい。退院1週間くらいで、腕にむくみが来た方もいるらしい。リンパ切除をした人は、抗癌剤+リナックの他に、理学療養士の訓練が必要らしい。1月くらい経過すると、訓練の度合いにも夜のだろうけれども、かなり動かせるようになるらしい。

 その3。点滴の種類、つまり抗癌剤の種類によって、髪の毛の抜け具合の影響はだいぶ違うようだ。順さんが言うには、真っ赤な血のような色をした点滴(生理食塩水に付いた色)をやると、てきめんらしい。それぞれの状態によって処方されるのだろうけれども、眉毛まで落ちる人もいるらしい。勿論、非血によってその影響の度合いは様々等な事は言うまでもないが、髪の毛もまた女の人にとっては重要なものだけに、その話題は病院内での会話のしばしば話題となるらしい。